索引用一覧
あ行
●温泉(おんせん)hot spring
 日本温泉法では「地中から湧出する温水・鉱水および水蒸気その他のガス」で、湧出温度が25℃以上あるいはその溶存物質のいずれかの成分もしくはその総量を規定値より多く含むものをいう。

か行
●可採資源量(かさいしげんりょう)accessible reserve
 ある地熱地域を開発した場合そこからどれだけのエネルギーをとり出し利用できるかが問題となる。そのとり出し得る量またはその利用できる量をいう。このエネルギー量は採取方法および利用方法によって見積りが異る。他の資源量すなわち予想資源量、推定資源量、確定資源量などとは区別して見積りができる量である。
 通常は経済的に利用可能のもののみを対象とする資源量を意味する。

●火山ガス(かざんがす)volcanic gas
 火山活動に伴なって放出されるガスで、火山の爆発時には多量に噴出するが、常時火口や噴気孔から少量放出されている。主成分は水蒸気であり、地下マグマから直接供給される揮発性成分のほか、周囲の岩石などとの反応によって生成したガスも含まれる。一般には活動が激しく高温のときにはH2、HCl、HFなどが含まれるが、温度の低下とともにSO2、H2Sが増加し、比較的低温になるとCO2、N2などが主成分となる。

●火山性熱水循環系(かざんせいねっすいじゅんかんけい)hydrothermal convection system related to young igneous intrusion
 火山下部に存在するマグマ溜りを熱源とした高温の岩体中に形成された熱水系で、岩体中の割れ目、間隙などを流れるが、マグマ溜まりに近づいたとき加熱されて上昇し、冷却すると再び下降してマグマ溜りで加熱される。この熱水循環により岩体中に熱エネルギーが拡散するので、岩体温度は熱伝導のみの場合に比して高くなる。

●火山地域(かざんちいき)volcanic area
 火山およびその付近の地域を意味する。火山とは火山活動によって生じた地形に付された名称であるが、このような用例では現在活動しているかまたは地質学的にごく最近(たとえば第四紀)に活動した火山に限る場合が多い。火山地域と地熱地域は区別して用いられる。

●火山発電(かざんはつでん)volcanic power generation
 現在活動中の火山付近の高温に熱せられた岩体からの熱抽出、または火山下部に存在するマグマ自体からの熱抽出、火山噴気の保有する熱エネルギーなどを利用して行う発電の総称に用いられる。
 地熱利用の将来技術と考えられている。

●化石エネルギー(かせきえねるぎー)fossil energy
 人類が利用しているエネルギーのうち、化石燃料fossil fuelsにより得られるエネルギーが化石エネルギーである。化石燃料は石油、石炭、天然ガスなどで、これらは古い時代の生物から生成したものであり、生物は、太陽エネルギーを生体内に蓄積したものである。したがって、化石燃料の燃焼によって生成するエネルギーは昔の太陽エネルギーの化石であることになり、このエネルギーは化石エネルギーとよばれるのである。

●環境インパクト(かんきょういんぱくと)environmental impact
 地熱開発(発電および直接利用)、水資源開発、海洋開発、工業団地建設などはそれぞれ自然環境インパクトの1つである。自然環境に対して働きかける作動をいう。これに対するレスポンスとしては、自然災害ポテンシャルの変化、工作物・構造物災害、健康被害、その他の環境要素の悪化などがある。

●岩石力学(がんせきりきがく)rock mechanics
 岩石の力学的性質とその応用に関する学問であり、土木関係において「岩盤力学」と呼ばれている。土質力学(soil mechanics)と似た概念をもち、岩石の力に対する性質、力が加えられたときの岩石の挙動を研究し、このような岩石の性質や挙動に伴なって生ずるいろいろな問題に取組む学問である。ここにいう岩石とは地殻を構成している大きなmassや塊あるいは破片としての岩石も含まれる。
 岩石を材料として物理的性質を研究し、岩石の破壊や破砕の問題を取扱い、岩盤としての強度や挙動、安定などを研究する。岩石破砕技術においても岩石力学的特性や挙動の検討を基礎とする。
 岩石力学は基礎的な弾性学、塑性学、鉱物学、岩石学や応用的な鉱山学、土木工学、土質力学、地質学、地球物理学、地震学などと深い関連をもつ。

●岩盤温度(がんばんおんど)temperature of rock
 地下岩盤の温度は一般に深部に下がるにしたがい100mにつき約3℃上昇するが、地下構造の特性により同一深さにおいて他の場所より岩盤温度の高い箇所が存在する。その1例は火山深部に存在するマグマだまりからの熱流を受けているところで、このような箇所は、熱抽出の有望な候補地となる。なお岩盤温度は高いほうが熱抽出に有利であるが、とくに何度以上という限界はない。地熱直接利用を行う場合など100℃以下でも利用対象となる。

●凝縮水(ぎょうしゅくすい)condensed water
 水蒸気が凝縮したもの。
 地熱発電所のタービン排気は復水器で凝縮水となるが、一般に冷却水の乏しい地熱発電所では、これを冷却塔で冷却して復水器冷却水として使用する。
 たとえば鬼首地熱発電所では100t/hの凝縮水と併せて120t/hの取水をして運転されている。
●高温岩体発電(こうおんがんたいはつでん)power generation utilizing hot dry rock
 いわゆる地熱発電の期待できる地域は、地下が高温で、かつ自然の水系が形成されていることが必要である。水系は存在しないが、高温の岩体がある場合、その岩体を破砕し人工注水によって蒸気または熱水を取り出して発電に利用するシステムを高温岩体発電という。この場合、送られた水が他へ逸散しないよう周囲には不透水層が形成されていることが重要な立地条件となる。まだ研究段階であるが、米国ニューメキシコ州ロスアラモスのフェントンヒルにおいては、深度3,000m、温度200℃の花こう岩について注水循環による熱交換実験が行われている。
 さらに大規模な人工熱水系造成の計画がある。

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