日時
平成20年1月17日(木)13:30-16:10
場所
産業技術総合研究所 秋葉原オフィス1101室内 大会議室
出席者
江原会長,笹田副会長
有木,内田,海江田,花野,浜田,村岡,安川 各委員長
安達,石戸,高杉,當舎,中西,野田,林,藤光 各評議員
委任状提出 7名
森山 監事
西 庶務幹事
天満 会計幹事
河合 事務局
議事
1.監事の交代について
江原会長より,監事の交代について説明があり,手続きについて評議員会の了解を得た。
昨年末,岩田監事から事情により辞任したいとの申出があった。慰留したがかなわず,岩田監事の辞任を認め,本日より15期の残り期間の後任として,森山清治会員に監事を委嘱することとした。
会則18条3により監事の委嘱には総会の承認が必要であるが,臨時総会開催は難しい。このため,次回定期総会冒頭に,本日付の監事委嘱について総会の承認をお願いすることとして,監事の職務は本日より始めていただくこととしたい。
2. 前回議事録の確認
評議員MLにおいて確定した前回評議員会議事録を確認した。
3.入退会者の承認
前回以降,正会員2名の入会と9名の退会を承認,4名の除名を決定した。この結果,平成20年1月17日現在の会員数は,正会員および名誉会員555名,賛助会員66名(213口)となった。[註:昨年総会における会則改訂により,賛助会員の口数の取り扱いが変更となり,従来の1口を3口と取り扱うこととなった。]
4.会計中間報告
事務局より平成20年度1/4期の会計収支状況とつくば大会の収支決算が報告された。会費値上げに伴い請求書未送付のため会費収入が少ないが,その他の収支はほぼ予定通り進捗しているとの報告があった。つくば大会は,会場費等の必要経費が少なかったのだが,今年度より正式採用となった公益法人の会計基準に沿った計算方法では全体で約4万円の赤字となる。
5.編集委員会報告
編集委員長代理として安達評議員と藤光評議員から以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- 会誌第30巻1号の編集状況について報告された。巻頭言,会告,ニュース,講座1件,論文2件,学会記事,書評および会則により構成予定。
- 手持ち原稿について
- 総説1編を再査読中,特集号「火山の熱水系」論文1編を編集担当者へ回送中(著者修正中)。さらに論文1編を編集担当者へ回送中(著者修正中)。
- 論文については受理2編,著者修正中3編,査読中2編,査読者選考中3編。
- 検討事項
- 査読者選定の効率化のために,入会時及び名簿更新時に会員の専門分野自己申告をお願いし,委員会内でこの情報を参考に分野別の査読候補者選定の効率化に役立てたい。また,それまでの暫定措置として査読候補者リストを整備中であり,評議員の意見も取り入れたい。
6.行事委員会報告
行事委員長より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- 平成19年つくば大会について報告。登録203名,講演要旨集購入156名,懇親会参加91名,口頭発表72件,ポスター発表22件と参加者・講演ともに多く,従来方式の収支決算は黒字となった。今後に生かすべき反省点・気付き事項として,会場使用時間の制限,大会2日目の変則的時間割り当て,プログラムの印刷ミス,口頭発表における動画使用の不具合等がある。また,会期内に入会に関する問合せもあり,受付に入会申込用紙を準備しておくとよかった。
- 平成20年金沢大会の準備状況について報告。平成20年10月30日~11月1日に金沢大学角間キャンパスを中心に開催予定。10月31日総会に引き続いて30周年記念イベントを,11月1日大会終了後に市街地にてタウンフォーラムを予定(企画委員会担当)。記念イベントは,地熱以外の再生可能エネルギー・自然エネルギー関係者も含めて企画。見学会は大会前日で計画を立てたが,大会後への変更希望もあったので2月に開催予定の現地委員会にて検討予定。例年より1ヶ月早い開催となるため,準備スケジュールの前倒し,大会プログラムの会誌同封からEメール配布への変更なども検討している。
- 審議事項
- 大会参加費徴収方針についての確認。会費値上げ時に同時に議論したように,大会登録費として正会員5千円(学生会員は半額),非会員は6千円徴収という方針で承認。
- 平成20年大会に対する記念事業積立金の使用の可否及び使用可能額の確認。今までの積立金と今年度積立額を合算した50万円を上限として,記念行事・記念誌出版等に使用することを承認。
7.学会賞選考委員会報告
学会賞選考委員長より,以下についての説明があった。
- 報告事項
- 平成19年度第4回評議員会にて問題提起がなされた表彰対象者選考基準について整理して内規として整えた。論文賞は論文を対象とし,単一論文では共著者全員,複数論文では共通する著者に与え,同一人物の複数回受賞を可とする。功績賞は人を対象とするため,同一人物による複数回受賞はなしとする。研究奨励賞は人に与えることとし,共著論文・複数論文については第一著者のみを対象,同一人物による複数回受賞は不可とする。今まで明確な内規のなかった過去の表彰履歴では,このような基準と異なった例もあったが,今後はこの内規に従い表彰対象者を決めていくこととする。
8.企画委員会報告
企画委員長より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- つくば大会中の11月30日に開催した平成20年度第1回企画委員会について報告があった。内容は当日のタウンフォーラムにおける役割分担及び平成20年大会におけるタウンフォーラムの開催日,場所,概要案の紹介。
- 平成19年タウンフォーラム「地熱学会インテレクチャルカフェ」について報告があった。学会員28名と会員以外11名によるフリー・ディスカッション等を行った。会誌第30巻1号のニュースにて概要報告を掲載予定。
9.総務委員会報告
総務委員長より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- 学術著作権協会委任契約更新について報告があった。
- 第12回岩の力学シンポジウムの協賛依頼について報告があった。
- 会誌30巻1号に掲載予定の会則改訂原稿について報告があった。
- 審議事項
- 平成20年度選挙関連スケジュールについて報告があった。
- 会費値上げに伴うバックナンバー価格と年間購読費の改定案について説明があり,改定案の通りのバックナンバー価格と年間購読費が承認された。すなわち,従来の計算根拠を値上げした会費に適用し,バックナンバーは1冊2,450円+消費税,年間購読費は年4冊9,800円+消費税とする。新価格適用は今年度から,会計処理の単純化のため,バックナンバー価格は過去すべての学会誌に遡って適用する。
10.地中熱専門部会報告
地中熱専門部会長代理として天満幹事より部会活動について以下のような報告があった。
- 報告事項
- つくば大会特別セッション「地中熱利用の事例と技術的課題」の報告。会誌30巻1号ニュースに掲載予定。
- 地中熱利用促進協会主催市民向けシンポジウム(平成19年12月18日開催)への協力。会誌30巻1号ニュースに掲載予定。
11.その他
- 野田評議員より「2050年自然エネルギービジョン」のとりまとめ状況について報告。環境エネルギー政策研究所をまとめ役として太陽光,太陽熱,風力,バイオマス,小水力,地熱に関係する諸団体が作業中。今後,様々な機会に取り上げられる自然エネルギー・再生可能エネルギーに関するビジョンとなる計画であり,学会としても議論を深めていきたい。今までの議論についての概要を会誌30巻1号ニュースに掲載予定。
- 事務局より,「会誌に対する広告掲載のお願い」についての報告。今までに会誌・名簿に広告掲載実績のある9社に対して広告掲載の依頼文書を事務局より送付,2社から応答があった。
- 上記に関連して,広告掲載に関する担当委員会について議論。従来は,名簿広告は総務委員会が担当,会誌広告は経理委員会・編集委員会の分担範囲が不明瞭であった。申込書統一に伴い,当面の広告窓口は総務委員会が一括して分担することとなった。
- 会長より,地球惑星科学連合2008年大会における当学会関連セッションについての話題提供。昨年の当学会と日本火山学会・日本地球化学会共同の特別セッション「火山の熱水系」は参加者百名を超え,2008年は一般セッションとなった。活火山に限らない広い意味での火山の熱水系が対象であり,当学会からも多くの参加が望まれる。
- 会員数増加及び地熱の認知度向上の方策について議論がなされた。
次回評議員会開催は4月17日(木)13時30分,産総研秋葉原オフィス大会議室にて実施することとした。
以上