日時
平成20年7月17日(木)13:30-16:30
場所
産業技術総合研究所 秋葉原オフィス1101室内 大会議室
出席者
江原会長,笹田副会長
有木,内田,中西,新堀,花野,村岡,安川 各委員長
安達,石戸,高杉,當舎,中田,新妻,野田,林,藤光 各評議員
委任状提出 4名
森山,山田 監事
西,佐藤 庶務幹事
天満 会計幹事
河合 事務局
議事
1. 前回議事録の確認
評議員MLにおいて確定した前回評議員会議事録を確認した。
2.入退会者の承認
前回以降,正会員4名の入会と11名の退会,賛助会員1名の入会の承認を決定した。この結果,平成20年7月17日現在の会員数は,正会員および名誉会員547名,賛助会員66名(213口)となった。
3.会計中間報告
事務局より平成20年度3/4期の会計収支状況が報告された。現在のところ予算どおり推移している。広告収入について名簿広告に新たに2件の申し込みがあり,ほぼ予算どおりに進捗しているとの報告があった。
4.編集委員会報告
編集委員長より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- 会誌第30巻3号の編集状況について報告された。巻頭言,会告,ニュース,総説2件,特集号論文1件,論文2件,学会記事,書評,および編集後記により構成予定。
- 手持ち原稿について
- 特集号「火山の熱水系」論文2件(編集担当責任者にて調整中)
- 論文については受理1件(30巻4号掲載予定),著者修正中4編,査読中4編,査読者選考中1編。
- 野田評議員より,総説(2050年に向けた地熱利用の導入ポテンシャルとその考え方,実現のための課題について)の投稿申し込みがあったことが報告された。
- 査読者選定方法について検討中であるとの報告があった。
- 審議事項
- 物理探査学会からの依頼事項である講演要旨集における一部図面の転載について了承された。
- (独)科学技術振興機構(JST)電子アーカイブ事業への今年度応募状況について報告があり,了承された。
5.行事委員会報告
行事委員長より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- 平成20年学術講演会(金沢大会)準備状況報告
- 日本地熱学会平成20年学術講演会(金沢大会)の開催予告と研究発表募集について報告があった。
- 講演申し込みが地熱学会ホームページ上で開始されており,締め切りは8月2日(土)で例年より1ヶ月程度早くなると報告された。注)日本地熱学会誌第3号(7月号)の発送日を考慮して、講演申込と講演要旨提出の期限を延長することとした。
- 金沢大学実行委員会にて大会ホームページがオープンしたとの報告があった。
- オーガナイズドセッションについての準備状況について報告があった。
- 平成21年学術講演会
- 平成21年学術講演会の日程・会場についての検討状況について報告があった。
- 審議事項
- 平成20年学術講演会(金沢大会)
- 大会プログラムの会員への発送方法について,9月末に発送予定の会員名簿に同封する方法がコスト的に最良であると報告され,承認された。
- 大会プログラムへ各賞受賞者・名誉会員候補者を記載可能にすることで承認された。
- 協賛依頼先は昨年のつくば大会と同様の32団体で承認された。
- 大会参加登録料の徴収に関して、オーガナイズドセッションの登壇者が非会員の場合であっても,大会参加登録料は徴収しないことで承認された。
6.学会賞選考委員会報告
学会賞選考委員長より本年度学会賞の選考過程と,論文賞2件,功績賞1件,研究奨励賞1件のそれぞれの候補者についての説明があり,いずれも承認された。
- 論文賞
- 候補者名:岩田宣己・小林利文・深谷泫三郎・横原恵一・新堀雄一
- 論文題名:岩田宣己・小林利文・深谷泫三郎・横原恵一・新堀雄一「地下水流動を考慮した地中熱利用ヒートポンプの実証実験」 Vol.27, No.4, pp307-320 (2005)
- 論文賞
- 候補者名:小関武宏・中島和夫
- 論文題名:小関武宏・中島和夫「インドネシア,フローレス島,バジャワ地熱地帯における調査井MT-1とMT-2の硫化鉱物とイオウ同位体組成」 Vol.28, No.2, pp223-236 (2006)
- 功績賞
- 研究奨励賞
- 候補者名:松本光央
- 論文題名:松本光央・江原幸雄・藤光康宏・西島 潤「地熱系熱源としてのマグマ溜り冷却過程の数値的検討—数値モデルの提案と初期冷却過程の解析—」Vol.28, No.4, pp413-430 (2006)
7.企画委員会報告
企画委員長代理より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- 創立30周年記念事業について,“脱炭素化社会における地熱エネルギーの貢献可能性”をテーマとする記念シンポジウムを平成20年10月31日午後総会終了後に開催を計画しているとの報告があり,シンポジウムの進め方についての検討案が報告された。
- 平成20年タウンフォーラムは11月1日の学術講演会終了後に開催し,会場は学術講演会会場と同じ大会議室とすることが報告された。
- タウンフォーラムは「ゆったり湯学市民フォーラム(予定)」と題して実施し,基調講演,パネルディスカッションを計画するとともに,子供が触れる(遊ぶ)ことができるような工夫を検討中との報告があった。また,一般の方への周知として,市役所や地元マスコミ等への案内方法について検討中との報告があった。
8.総務委員会報告
総務委員長より以下の項目について説明があった。
- 報告事項
- クリムゾンインタラクティブ社からの申し入れと対応について。
- 学術著作権協会新ホームページ登録依頼について。
- 入会案内改定案の検討について報告があり,2箇所の軽微な修正の上,承認された。
- 産業技術総合研究所地質調査総合センター内に設置される国際惑星地球年日本への参加申し込みを行なったとの報告があった。
- 日本温泉科学会第61回大会パネルディスカッションへ江原学会長が参加されるとの報告があった。
- 第8回アジア地熱シンポジウムの協賛依頼に対する承諾について報告があった。
- 審議事項
- 学会として検討を進めることとなった会員メーリングリストについて,その機能,システムの実現・運用方法について審議が行われた。審議の結果,機能としては「学会から会員への連絡手段」としての機能を中心に考えていくこととし,当面は産業技術総合研究所のメーリング・システム上で運用する方針が確認された。今後,総務委員会にて,会員の権利の平等性,セキュリティ,将来に渡る運用の担保等を検討することとされた。
9.経理委員会
経理委員長代理より以下の報告があった。
- 報告事項
- 正会員費の値上げに伴う「会員の減少」は認められない。また,口座引き落としの手続きを行なっている会員は増加の傾向であるとの報告があった。
- 賛助会員費についても順調に入金されている。財政の安定化を目指すため「関係各社への口数追加や新規勧誘等」を評議員に依頼したいとの提案があった。
- 「会費の値上げ」に伴う会員への周知活動について報告があった。
- 審議事項
- 大会プログラムを名簿送付の際に同封することとし,通常の名簿送付費用との差額分について大会開催費あるいは次大会準備費で処理することが提案され,了承された。
- 大会プログラム等の郵送について経費節減の観点からE-mail等を検討すべきとの提案があり,先の会員メーリングリストの案件とともに総務委員会にて検討されることとされた。
10. 地中熱専門部会
地中熱専門部会長代理より以下の報告があった。
- 報告事項
- 地中熱利用ヒートポンプシンポジウムが平成20年10月8日(水)東京大学生産技術研究所AN棟2階コンベンションホールにて開催されるとの報告があった。なお,会員への情報提供は学会ホームページを通して実施するとの報告があった。
11. IGA専門部会
IGA専門部会長より以下の報告があった。
- 報告事項
- 第45回IGA理事会,西太平洋地域支部(WPRB)セミナー・総会の概要等について報告があった。
- IGA会費等について報告があった。
- IGA専門部会での今後の検討事項について報告があった。
12.その他
- 江原会長ならびに笹田副会長より日本地球惑星科学連合第8回評議会の内容が報告された。評議会では連合の法人化に伴う将来構想に関する最終答申が議論されたが,公益法人化に伴う組織・財政の問題について地熱学会として特にマイナス要因はないとの報告があった。また,第1回法人化準備会が開催され,本年12月より始まる公益法人の認定に向け,まず一般社団法人として発足して活動実績を挙げる方針とし,将来の公益法人化を視野に入れた定款内容の検討を進めているとの報告があった。
- 再生可能エネルギー協議会関連
- 當舎評議員より再生可能エネルギー・地熱フォーラム(RE2008)の開催プログラムについて報告があった。
- 釜山で開催されるRE2008についてLate Paperの受付が可能であるとの紹介があっ た。
- RE2010発足式が平成20年8月22日に予定され,RE2010への取り組みが開始され,地熱は分科会9として組織されるとの報告があった。
- 「2050年自然エネルギービジョン」とその実現へ向けた検討および政策提言を目指した「自然エネルギー政策プラットフォーム(JREPP)」が平成20年7月1日発足したが,日本地熱学会もこれに参加し,活動することとなった。
次回評議員会開催は10月17日(木)13時30分,産総研秋葉原オフィス大会議室にて実施することとした。
以上