日本地熱学会は、公益社団法人日本地下水学会2022年度春季講演会において、日本地下水学会と「地域の地下水とオープンループ型地中熱利用」に関する共催セッションを開催いたします。
【共催セッションの背景】
2050年までのカーボンニュートラルの実現のため、我が国では2020年に「グリーン成長戦略」が策定され、その戦略の1つとして、2030年までに建築物の省エネ基準をZEB・ZEH(Net Zero Energy Building/House)基準の水準の省エネ性能に引き上げるなど住宅・建築物への一層の省エネ推進強化が掲げられている。そのような背景の中、国交省が公表した「住宅・建築物における省エネ対策等の在り方のとりまとめ」においても「地中熱」の利用拡大が明記されるなど、今後更なる地中熱利用への関心の高まりが期待される。
地中熱の利用方法の中でも、オープンループ型地中熱利用システムは、地下水を揚水し直接熱利用することで高い省エネルギー性を有する一方、導入可能な地域に制限があることや地下水位低下に伴う地盤沈下の懸念、還元井の目詰まりなど、安定かつ持続的な利用のためには課題も残されている。
日本地熱学会は、長年、我が国における地中熱の研究開発を先導して、その知見の蓄積や国際的ネットワークを有する。日本地下水学会では、日本の様々な地域の地下水環境に関する知見やネットワークを有しており、両学会の交流を強化することは、オープンループ型地中熱利用の普及促進および発展に資するものである。
本セッションでは、日本地熱学会からの招待講演1件および日本地下水学会からの招待講演1件、また、オープンループ型地中熱利用と地下水環境に関する一般講演を広く募集し、オープンループ型地中熱利用の今後の発展に向けた課題を議論する。
【コンビーナ】
- 日本地熱学会:
- 内田洋平(産業技術総合研究所 再生可能エネルギー研究センター)
- 日本地下水学会:
- 坂本 大(国際航業株式会社)
- 【開催日時】
- 令和4年5月21日(土)午後を予定
- 【開催場所】
- 東京農工大学 府中キャンパスおよびオンライン(Zoom)
- 【講演申込】
- 下記URLよりお申込みください。(講演申込締切:3月25日(金)正午)
http://jagh.jp/jp/g/activities/meeting/
- 一般参加の受付は、4月上旬より、上記HPにて受付を開始いたします。
【参加費】 日本地熱学会会員は無料(通常4000円、学生2000円) - ただし、申込の際に日本地熱学会会員番号を必ずご記載ください。