地熱学会とは

日本地熱学会について

地球温暖化や資源枯渇、持続可能な開発目標への早急な対策・対応が求められている現在、世界各国はクリーンで再生可能な自然エネルギーを積極的に利用しようとしています。
多くの火山を有するわが国は、世界有数の地熱資源大国であり、古くから地熱エネルギーを利用してきました。
2019年現在、わが国には20ヶ所に1MW以上の地熱発電所があり、1MW未満の地熱発電所は60ヶ所以上あります。
また、2000年以降では、年間を通じて温度が一定である地下浅所の特徴を利用して、省エネルギー型の冷暖房や融雪を行う地中熱利用ヒートポンプシステムの普及が日本を含む先進国を中心に拡大しています。
しかし、国土に包蔵されている莫大な熱エネルギーに比べて、利用されているものはまだわずかです。地熱の利用を拡大させていくには、まだまだ研究や技術開発が必要です。

日本地熱学会は、地熱現象の解明や調査方法の開発などの基礎的研究から坑井の掘削や発電所の建設などの実用化研究に至るまで、1978年の創設以来幅広い領域でわが国の地熱エネルギー研究を常にリードしてきました。
また、今後とも再生可能エネルギー、温泉、火山、地球惑星科学等の国内外の関連学協会と連携するとともに、市民の理解も得ながら、地産地消エネルギーとしての地熱エネルギー利用の一層の促進と高度化を図っていきます。当学会活動の趣旨をご理解頂き、日本地熱学会の会員として参加いただけますようお願いいたします。

なお、日本地熱学会には、IGA(国際地熱協会)専門部会および日本地熱若手ネットワーク(JYG-Net)専門部会があります。IGA専門部会では、IGAの活動に参加し海外の地熱に関する情報を収集しています。JYG-Net専門部会では、国内外で地熱分野に関わる若手の交流を深める活動をしています。